【テレ東】カラオケバトル

2016年8月31日放送

今回のタイトルは『最強女子ボーカリストNo.1決定戦4』。

この番組は「女の戦い」がかなり熱いです。負けて泣く者、勝って泣く者、赤い勝負パンツを穿いてくる親御さんもいるなど、「女」の熱の入れようが凄い。

ゲスト

テリー伊藤デヴィ・スカルノ真琴つばさコカドケンタロウ(ロッチ)、川島明麒麟)、松井玲奈

Aブロック

1人目「打倒!中村萌子」のMARIA-E

出場した前回、決勝進出を果たし98.951という高得点を出したが、99.160の中村に及ばず2位。リベンジに燃える。敗れて得たヒントは「声量」の重要性。トップ6の人たちは皆声量が凄い。風船を膨らませる肺活量トレーニングを積んでカラオケバトルに臨んだ。勝負曲は中島美嘉の『見えない星』。

コメント

堺正章「今日の歌声、ちょっと主張があったような感じがした」
テリー伊藤「MARIA-Eさんの声は夜空の星に届くような声ですよ」
デヴィ夫人「そういう上手いコメントを言う人が隣にいると私すごい困る」
松井玲奈「聴いてて、空間を全部支配しちゃうような、前側に全部音が出るんじゃなくて背中から声がブワァっと出てるような感じがして」

得点

98.921

2人目 RiRiKAに勝ちたい中村萌子

今年3月23日放送の『プロ激オシ歌うま選手権』でカラオケバトルに初参戦。99.365で初出場にして初優勝。次いで5月4日放送の『歌の異種格闘技戦10』に出場し99.160を出すもRiRiKAに敗北。

中村には高校1年から3年連続宝塚音楽学校を受験したが3回連続不合格という苦い過去もあり宝塚史上初歌の最高評価「秀」を獲得したタカラジェンヌRiRiKAには負けたくない思いがある。家族を巻き込んでカラオケボックス猛練習。曲は坂本冬美また君に恋してる』。

コメント

 真琴つばさ「なぜ宝塚に入れなかったんだろうって思うほど綺麗な声だった」
柳原可奈子「今日はご家族が応援に来て下さってますぅ」「今日いい点数出るといいですねっ」
中村萌子「今日母が勝負パンツで赤を穿いてきてるので」
ゲスト「何の報告やねん!」
柳原可奈子「お母様、赤でよろしいですか?」
お母様「赤です(笑)」

得点

99.358

 3人目 タワレコ渋谷店激推しシンガー EMILY

カラオケバトル出場後EMILYが出演するライブは次々にSOLD OUT。ライブ出演本数は去年から2倍増、「カラオケバトルのEMILY」というように認知され司会のオファーが急増しているという彼女。曲はアンジェラ・アキの『This Love』。得点は98.639。

4人目 音大卒歌うま芸人木村美穂阿佐ヶ谷姉妹) 

5月に99.656を叩き出した姉役の渡辺江里子よりも実力は上とも言われた妹役の木村美穂。「いけるわね、これはちょろいブロックに入った」と自信満々で臨み八神純子の『みずいろの雨』を歌ったが得点は96.478と伸びなかった。

Aブロックは中村萌子がMARIA-Eの再挑戦を退け決勝進出。

Bブロック

1人目 ミュージカル界のシンデレラガール小林日奈子

事務所所属の若手歌うまを対象に開かれたカラオケバトルオーディションでスタッフをうならせた小林日奈子。ミュージカル『何処へ行く』でRiRiKAの共演して憧れを抱くとともに「越えなければならない壁」として挑戦。曲は中島みゆきの『空と君のあいだに』。得点は98.157。

2人目 4年間で3600ステージをこなしてきた苦労人シンガー中里亜美

12歳で芸能界入り。子役としてドラマを中心に活動していたがアイドルに転身。グループ名は「超爆裂爛漫娘」略して「爆漫」。あまり売れず17歳でソロ歌手として武者修行を開始。母の影響で昔から好きだったムード歌謡を歌いながら地方をドサ回り。休む間もなく4年間で3600ステージをこなしやっとつかんだメジャーデビュー。デビュー曲は『ひとり四国路』だが勝負曲は自分の曲ではなく梓みちよの『二人でお酒を』だった。得点は98.594で暫定トップ。

3人目 カラオケバトルトップ6の一角RiRiKA

今大会を前に彼女が取り組んだのはRIZAP。8キロの減量に成功したという。以前はガタイがいいという印象があったがさすがに少しすっきりしたように見えた。痩せると声帯も痩せると心配されていた。曲は沢田知可子の『会いたい』。

コメント

堺正章「ライザップに?」
RiRiKA「はい、そうなんです」
堺正章「で、結果にコミットしたんですか?」
RiRiKA「しました(笑)。一応したんです、これでも」
堺正章「だから~、可奈子ちゃんがすごく太って見えるもん」
柳原可奈子「まあぁ(◎`ε´◎ )」

得点

98.787(暫定1位)

4人目 4オクターブの美神AKANE LIV(神月茜

 ヘヴィメタルxクラシックという新境地を開拓したバンドLIV MOONでAKANE LIVと改名しヴォーカルとして活動中。彼女が出場した6月1日の放送ではSarah Brightmanの『Time to Say Goodbye』を歌い辛口のデヴィ夫人に「この人に100点満点あげなかったらこの機械壊していいんじゃない」と言わしめた。私も心から感動した歌い手さんだったが今回の『月光(鬼束ちひろ)』は今ひとつ。いろいろ研究したと紹介されていましたが点を取るために歌っているような感じで良さが消えてしまっていました。得点は前回より少し上がって98.035。

順当にRiRiKAが決勝進出。

Cブロック

1人目 民謡日本一を獲った山形娘 浅倉さや

数々の名曲をなまり歌でカバーしている民謡シンガー。スピッツの『ロビンソン」は「新すぃ季節は なしてだが せつねぇ日々で~」となる。iTunseやオリコン・インディーズランキングで1位を獲得。ラップやファンク、ボサノバなど、民謡と最先端音楽を融合させる 音楽が評価され2015年日本レコード大賞企画賞を受賞。いま大注目のシンガー。曲は石嶺聡子『花』。カラオケ採点で小さい「っ」があると問題あるということでなまりを封印して歌ったが得点は97.580止まりだった。

2人目 闘魂歌姫fumika

 4回連続予選敗退という厳しい時を脱し98.922という自己ベストを出して上昇中のfumika。今年のプロ野球オールスター戦では3万6千人の前で国歌独唱を歌う歌手として抜擢された。勝負曲は久保田利伸の『Missing』。得点は98.587で暫定1位にはなったが...。

3人目 復活を誓う第二の倖田來未 光上せあら

2007年avexからデビュー。当時第二の倖田來未とまで称され3枚のCDを出すも売れず、2011年にはSDN48に加入したがわずか半年でグループが解散。avexとの契約も解除された。現在はシンガーソングライターとして地道に活動中。「今日は人生最大の勝負だと思ってます。絶対這い上がりたいです」と選んだ勝負曲はJUJUの『やさしさで溢れるように(Flower Ver.)』。しかし、97.623でfumikaの得点を上回ることはできなかった。

4人目 小さな体のバズーカスピーカー森恵

現在カラオケバトルで1番大好きな歌手ですが、いつも得点は伸びず過去4回出場して決勝に上がった回数はゼロ。練習での点数がスタジオで出ない。場所や環境によって点数が変わってくる点を考慮して色々な場所である程度の点数を一定に出せるように1日3軒カラオケボックスをはしごするなどの練習を重ね出場。曲は小野正利の『You're the Only』。

コメント

松井玲奈「本当に、雑音がないというか、綺麗なもとだけで全部ちゃんとビブラートが入ってきててその余韻がまだ耳の奥でずっと響いている」

 得点

98.706

 5度目の挑戦で森恵が初めての決勝進出となった。

決勝戦・結果

優勝 RiRiKA 『夏の終わり』(森山直太朗)98.916
2位 中村萌子『愛のままで・・・』(秋元順子)98.607
3位 森恵『innocent world』(Mr.Children)98.313

動画

感想

やはりトップ6のRiRiKAさんは強かったです。予選の曲なら中村さんが勝ったんでしょうけどね。今回印象的だったのはムード歌謡シンガーの中里亜美さん。地道にずっと仕事し続けてきた自信と誇りのようなものを感じました。この番組は小さなお子さんも数多く出場し、その親御さんも凄い熱の入れようで「夢を追いかける」「親が子どもに夢を託している」点について考えたりすることもあるのですが(成功者は一握りなので)、中里さんを見て、仮に成功できなかったとしても、本気で物事に打ち込んだ場合は本人にも大きな宝物が残るなぁと思いました。「自信」と「誇り」という。

「若いときの苦労は買ってでもしろ」「かわいい子には旅をさせよ」という諺があるように、子どもを甘やかすのではなく、厳しく鍛え上げてあげたほうが子どものためになるのではないかと感じさせてくれました。リオ五輪でもそうでしたが。

歌のほうでは一番良かったのはやはり森恵さん。小野正利のこの曲は昔からあまり好きじゃないので森さんが歌ってもそれほどこなかったのですが、相対的には一番です。

一番印象的だったシーンは、初めて決勝進出できて涙した森さんと、(森さんに敗れて)「死にたい」「悔しいどころじゃない」と落胆するfumikaさんの一連の映像。とりわけ、落胆するfumikaさんの横に通りかかった森さんに笑顔で「がんばってください!」と明るく挨拶したfumikaさんのグッドルーザーぶりに感心しました。ボロボロに打ちのめされていた時だけにグッとくるものがありましたね。この番組は歌あり、笑いあり、涙あり、ドラマあり、でとてもおもしろいです。

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